地方都市でのIT企業は何をしているの

私の住んでいる北海道札幌のIT業界を例にIT業界の状況をご紹介します。

 これからの資料は、「一般社団法人北海道 IT推進協議会」が毎年発表している北海道のIT業界のマーケット調査を参考に抜粋させていただいております。

 

平成30年には、北海道のIT産業の売上高は、4,586億円と、6年連続、4,000億円台を維持しました。

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業種別では、「受託開発ソフトウェア業」が全体の51.2%を占めていています。
一方、「システムハウス」という自社で機器の製造販売をおこなう会社は3.5%、「パッケージソフト」の販売・製造会社は9%に過ぎません。
また情報処理・提供・インターネット付随サービスといったコンピュー・インターネットを利用したサービスの提供会社が20.9%になります。

 業種別では、「受託開発ソフトウェア業」が全体の51.2%を占めていています。
一方、「システムハウス」という自社で機器の製造販売をおこなう会社は3.5%、「パッケージソフト」の販売・製造会社は9%に過ぎません。

また情報処理・提供・インターネット付随サービスといったコンピュー・インターネットを利用したサービスの提供会社が20.9%になります。


平成30年の顧客別売上高では、道内の情報処理産業(同業他社)が37.2%、道外の情報処理産業33.3%と、合わせて70.5%が同業他社からの受注となっています。次いでコンピュータメーカー・通信業です。つまり、ほとんどの北海道内のIT企業が、他社から注文をいただいて仕事をしています。(請負で仕事をしているという事です。)

その他のIT企業では、情報処理提供サービスやインターネット付随サービスが大きなウエイトを持っていますが、こちらはコールセンターなどシステム開発が伴わない業種になっています。

 

平成30年の道内主要製造業出荷額と比較すると、第2位の石油・石炭に次ぐ位置にあり、工業出荷額合計の7.5%を占める産業規模となっていますので、北海道にはなくてはならない産業の一つだと思います。

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 なお、一人当たり売上高は 2,114万円となっており、昨年度に比べて1.98% 増加しました。

従業員総数は 21,690人であり、前年度(21,156人)から約2.5%増加しています。
雇用規模は、道内製造業第1位の食料品製造業に次ぐ位置にあり、製造業合計の12.9%を占める雇用吸収力を持っています。

ただし、受注した仕事のほとんどは、北海道外のものが多く、首都圏、名古屋への長期出張、出向などの勤務も多くなりやすいといえます。